PACKAGING NOTES #001
製品を保持することは第一歩にすぎない — トレー設計レビューで本当に確認すべきこと
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要点
多くの方にとって、熱成形トレーの役割は製品を保持することだけです。しかし製品を保持することは第一歩にすぎません。トレーが完璧に適合し、承認会議を通過しても、三か月後に不具合が出ることがあります。お客様の倉庫で変形する、輸送中に積み重ねが崩れる、あるいは成形後にポケット公差がずれてピック&プレース装置が部品を取り損なう、といった事例です。したがって設計レビューでは、適合の可否だけでなく、成形後収縮、スタッキング、取り扱い、自動化に対する安定性を確認する必要があります。
技術的な課題
製品に合うトレーと、実際に使えるトレーは同じではありません。承認会議から数か月後、図面が確定してからようやく現れる不具合が三つあります。
- お客様の倉庫でトレーが変形する
- 輸送中に積み重ねが崩れる
- 成形後にポケット公差がずれ、ピック&プレース装置が部品を取り損なう
いずれもサンプル段階では見えません。そして三つとも、図面段階で決まります。
技術者が確認すべきこと
トレー設計をレビューするとき、適合の可否は本質的な問いではありません。本当の問いは次の四つです。
- 材料は成形後にどれだけ収縮し、公差は維持されるか。 成形後の寸法変化こそ、工場で正しく測定できたポケットが数週間後にずれている理由です。詳細は Packaging Notes #002 で扱っています。
- 実際の倉庫の温度と湿度で安全に積み重ねられるか。 試験室の条件ではなく、積み重ねが実際に置かれる条件でということです。
- 落下試験だけでなく、実際の取り扱いに耐えられるか。
- ロットを重ねても自動化に耐える安定性があるか。 自動化ラインにとっては、単一ロットの精度よりもロット間の一貫性のほうが重要です。
エンジニアリングノート
違いはわずか数ミリのこともあります。スタッキングショルダーを少し深くする、抜き勾配を少し大きくする — いずれも量産のはるか前、図面段階で決まります。
優れた包装開発とは、図面、材料、製造工程、品質管理、倉庫での取り扱い、そしてお客様の実際の使用方法をつなぐことです。この六つをまとめて検討すれば、上に挙げた不具合の大半はお客様に届く前に防げます。
Good packaging should be practical, not just presentable.